熊日学童五輪3日目。
ラウンド16になると、勝ち残った全てのチームがひとつの会場に集まり、独特の雰囲気が生まれます。
しかも今回、無観客が緩和され、多くの人が観戦していたこともあり、公式戦らしい素晴らしい雰囲気でした。
まずもって、このコロナ禍という非常に厳しい状況の中、様々な声も出たでしょうが、開催していただいたこと、
そしていろいろな意見を柔軟な対応によって上手くかわしながら運営していただいた大会本部の皆さんに本当に感謝します。
さて、ラウンド16。
VSブレイズ熊本
1−3負け
1学年上のレベルの高いチームに対して、どのくらい戦えるのか。
大差で負けてもおかしくないような実力差だと思っていました。
もちろん勝つために準備はたくさんしたし、さまざまな対策も立てました。
それでもどうしても、パワーやスピード、チームとしての成熟度は劣ってしまいます。
その差を30分の中で、どのくらい消せるのか。
とても楽しみなゲームでした。
ゲームが始まり、少し呑まれていた部分もあったのか、簡単にコーナーキックを与えてしまう。
そしてそのコーナーキックを素晴らしいキックで直接決められ、開始早々に失点。
公式戦という緊張感の中で、ゲームの入り方はとても難しいけど、それでもやらなければいけなかった。
そこからズルズルいくかなと思ったけれど、逆に開き直れたのか、そこからはある程度戦えていた。
ただ、ディフェンス2枚とサイドはもうちょいやらなきゃいけなかったね。
後ろから押し上げることがどれほど大事かよく分かったんじゃないかな。
リトリート(後退)して、逆にスペースを与えてしまっていた。
まあでも、そういった中でもカウンター気味でシュートまで持っていけていたし、チャンスは作れていた。
後半になり、流れの悪かった右サイドにちはるを投入。
この数ヶ月は努力の量と結果が比例せず、苦しい時期を過ごしてきたと思う。
それでも腐らずにやっていたし、試合に出ない時でもいろいろなことを感じながら、取り組みを続けていた。
ちはるを投入してから流れが変わり、ボールを奪え始めるようになった。
しかし、奪ったボールを再度奪われ、逆カウンターの形になり、失点。
それでも流れが傾いてきていた。
少し押し込めるようになったところで、相手のバイタルエリアでちはるがボールを奪い、ゴール。
力んで上手くミートできていなかったけど、それが逆に功を奏したのか(笑)、股を抜いてのゴール。
でもそれでもそこで決められたのは、これまでの取り組みが間違っていなかったっていう証明になるんじゃないかな。
本当にちはるにとってもチームにとっても良い1点だったと思う。
その後、1−2の状況で、相手のゴール前でファールをもらい、今大会お得意のしゅんのFK。
キック前のルーティーンが長かったし(笑)、決まるかなとも思ったけど、そこは決めさせてもらえなかったな。
終盤に突入し、前がかりになったところをDFの背後を取られ失点。
結局、1−3でタイムアップ。
結果的にも、時間帯を切り取っても、惜しい部分はたくさんあった。
でもよくやったっていうより、まだやれたなっていうのが自分の中での正直な感想。
5年生以下のチームでベスト16。
聞こえはいいけど、本当にたくさんの課題が見えたラウンド16だった。
さて、今大会の総括。
大会を通して、すごく成長した選手もいたし、逆に出しきれなかった選手もいました。
チームとして「乗れてる」試合が多かったけど、個人個人を見ると全員が全員乗れていたわけではなかったと思います。
わざわざ誰が乗れていたかなんてここで書く必要はないし、そんなことは自分が一番分かっていると思います。
スペシャルな選手を8人集めればスペシャルなチームができるわけではないけど、スペシャルなチームには必ずスペシャルな選手がいます。
この大会を通して、士気は高まっただろうし、ひとりひとりの意識も向上したと思います。
今後はひとりひとりが何か武器を持ったスペシャリストになってほしい。
そう考えた時に、今の取り組みではまだまだ甘いです。
試合の中ではチームのために戦えているけど、日頃の練習や週末のTRM、カップ戦などで集団を良くしようと動けている選手はまだほんの数人。
この大会を機に変えていってほしいと思います。
過去のOBでスペシャルな選手たちは、本当に密度の濃い時間を過ごし、質の高い取り組みをしていました。
これから夏がやってきます。
ただでさえ暑いのに、辛く苦しい時期になるでしょう。
でもどのチームもそれを乗り越えて強くなリます。
これから暑くなって、そして涼しくなって、寒くなって、次の公式戦がやってきたときに、もう一度同じステージまで行けるかどうか。
たくさんの応援、サポートありがとうございました。